日本酒には『特定名称酒』という酒税法上の呼び名を持つものがあります。
特定名称酒とは、原料、製造方法などの違いによって、純米大吟醸酒・大吟醸酒・純米吟醸酒・吟醸酒・特別純米酒・純米酒・特別本醸造酒・本醸造酒の8種類に分類された一群の清酒で、一般的に『普通酒』に比べて上質な清酒とのイメージがあります。
特定名称酒の値段と評価は、蔵ごとの日本酒の銘柄と同じく、絶対的なものではありませんが、本醸造酒から純米大吟醸酒に向かって上昇するのが一般的な傾向となっています。
特にもっとも材料を選び、手間暇のかかる大吟醸酒・純米大吟醸酒は、蔵の面目、杜氏の沽券を賭けて醸造されるものが多く、値段は高くとも、上質な味わいはどの銘柄でも期待できるところです。
また、『特定名称酒』という呼び名自体、プレミアム感もあるので、贈り物にも最適な一本と言えるでしょう。
大吟醸酒
精米歩合50%以下の白米を使用し、米麹および水を用いて醸造される日本酒が大吟醸酒。吟醸酒よりも長い期間をかけ、低温長期発酵をもって熟成が行われ、固有の香味及び色沢が良好なもの。吟醸香を引き出すためにアルコールを少量添加することもある。
添加芳醇な香りと淡麗な味が魅力で、一般にフルーティで華やかな香りと、サラリとした味わいを持つ。その洗練さから日本酒の最高峰とも。
純米大吟醸酒
大吟醸酒同様の製法で醸造する。ただし、精米歩合50%以下の白米、米麹及び水のみを原料とし、アルコール添加は行われない。
『大吟醸酒』に比べて、さらに穏やかな香りを持ち、深い味わいが魅力。
吟醸酒
原料に精米歩合60%以下の白米、米麹及び水を用いて醸造される日本酒。吟醸香を引き出すため、醸造用アルコール――水と麹を含む白米の重量の 10%以下――を添加。低温長期発酵をもって熟成が行われ、固有の香味及び色沢が良好なもの。
リンゴやバナナを思わせる果実ににた芳香(吟醸香)が特徴。この吟醸香は「華やか」と形容されることも。
純米吟醸酒
基本的な製法や特徴は吟醸酒と同じ。ただし、醸造用アルコールの添加は行われず、米、米麹で醸造される。
一般的な吟醸酒に比べて香りはさらに穏やかに。
純米酒
精米歩合70%以下の白米、米麹及び水のみを原料として造られ、香味及び色沢が良好なもの。
醸造アルコールや糖類などの添加は行われず、酒米の旨みが強く出る傾向。吟醸酒や本醸造に比べて味わいが濃厚なものが多く、「日本酒らしい」と形容されることも。
特別純米酒
純米酒同様の醸造法で作られるもののうち、精米歩合が60%以下、あるいは、製造工程に特に工夫がある日本酒。
純米酒よりもさらに芳醇なものが多く、高めの酸度、まろやかな飲み口が一般的な傾向。また、冷酒としても燗酒としても楽しむことができるものや、料理との相性が良いものが多いというのも特別純米酒の魅力。
本醸造酒
精米歩合70%以下の白米、米麹、醸造アルコール――重量の10%以下――及び、水を原料として醸造され、香味及び色沢が良好なもの。
甘味やうま味が淡泊で、すっきりした軽い飲み口のものが多い。
特別本醸造酒
本醸造酒同様の醸造法で作られるもののうち、精米歩合が60%以下、あるいは、製造工程に特に工夫がある日本酒。
本醸造酒同様、すっきり軽い飲み口の酒が多い。
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